【コロナ下での転職活動】Web面接を経験して分かった、押さえておくべきポイント3つ
昨年はコロナで落ち着かない年でしたが、そんな中で転職活動をしていました。
現状は外資系メーカーへの転職が決まり、現職の引き継ぎを行なっているところです。
今回の転職活動で印象的だったことは、Web面接が当たり前になっていたことです。
Web面接はコロナ感染を避ける安心感があり、場所の制約を超えて選考を進められるので、企業と応募者双方にとって良い方法だと感じています。
以前の就職活動・転職活動時にはWeb面接なんてなくて、対面での面接が基本でした。
いまやWeb面接は当たり前になりましたが、メリットが多くて非常に合理的なのでアフターコロナでも続いてゆくと思います。
つまり転職活動をおこなう人にとって、Web面接対策は避けて通れないものになるのです。
応募者にも多くのメリットがあるWeb面接ですが、注意するべき点もいくつかあります。
特に初めてWeb面接を受ける際は、事前にポイントを押さえてしっかり準備を行いましょう。
不慣れな状況に動揺して、良いパフォーマンスが出せずに後悔することは避けたいものです。
今回はWeb面接で注意するべきポイントや、実際にWeb面接を受けてみての感想・対策についてお伝えします。
Web面接のポイント
対面面接とWeb面接を比較して異なる点は、環境・時間・緊張感です。
事前にポイントを理解して準備することで、余裕を持ってWeb面接を受けましょう。
環境の違い
Web面接と対面面接を比較したとき、環境面が最も大きな違いになります。
対面面接の場合、応募先の会社に訪問して面接を行うことが一般的です。
面接を行う部屋や机・椅子などの環境は会社側が用意するため、応募者は面接を行う環境面について考える必要はありませんでした。
しかしWeb面接の場合は、自分で面接を行う環境を整える必要があります。
当初、Web面接は場所を選ばず面接できる便利なシステムだと思っていました。
ところがWeb面接に適した環境条件を考えると、実施可能な場所はかなり限定されます。
- 静かな環境 : 面接の妨げになる騒音がなく、気が散らない環境であること
- 片付いた場所 : 背景に余計なものがない、整った場所であること
- 良好なネット接続 : 画像や音声が途切れず、スムーズに会話ができること
それぞれのポイントについて解説していきます。
静かな環境
カフェやファミレスのような場所でのWeb面接は難しいです。
他人の声や雑音が面接の邪魔になり、集中して面接できる環境ではありません。
Web面接は静かで他者に邪魔されない、自室のような環境での実施が望ましいです。
また自宅であっても家族の生活音が面接の妨げになる場合がありますので、面接中は家族に静かにしてもらうよう協力をお願いしましょう。
片付いた場所
当たり前ですが、散らかった場所での面接は望ましくありません。
Web画面の背景が汚いと悪印象ですので、事前に面接実施場所を整理しておきましょう。
ZOOMなどのアプリは仮想背景を選択できる機能もありますが、あまりおすすめできません。
仮想背景だと現実感が乏しくなるので、整理された環境を用意するほうが印象が良いです。
良好なネット接続
不安定なネット環境下では、スムーズな面接実施が難しいです。
会話にラグが発生したり、画面がフリーズしてしまうと会話が成り立ちません。
最初から接続が悪ければまだ諦めがつくのですが、面接の途中で回線が不安定になるとめちゃくちゃ焦ります。
自宅でも場所によっては接続が不安定になりますので、事前に確認をしておく方が良いです。
上記3つの環境制約を考えると、Web面接を受けるベストの環境は自宅になります。
自宅の環境を整え、Web面接を実施するのが無難な選択肢です。
ご参考までに、自宅以外の場所を検討した結果も紹介します。
- カフェ、ファミレス : 周囲の雑音が気になり、面接に全然集中できない。
- 漫画喫茶 : 静かですが、自分も大きな声ではっきり話すことができない。
- 車の中 : インターネット環境が不安定で、周りの車の音が騒がしい。
- ホテル : 静かで、背景も整っていて、ネット環境も良好だが、値段が高い。
Web面接は自由度が高いかと思いきや、限られた場所での実施となるのが現実です。
どこでも面接ができるという淡い期待は葬り去りましょう。
時間の違い
Web面接の場合、面接時間の調整も自由度が高いだろうと当初は思っていました。
しかし実際には、対面面接より時間がシビアになることもあります。
Web面接=最終面接ではない
まず「Web面接=最終面接ではない」ということが時間制約に大きく関わってきます。
現在の採用プロセスは下記のような流れが多いです。
- 1次〜2次面接はWeb面接で実施
- 最終面接は対面面接で実施
Web面接だけで採用プロセスが完結するケースはあまり多くありません。
対面なしで採用を決めるのは、応募者と企業の双方にとってリスクが大きいからです。
つまりWeb面接は、対面面接前の候補者を絞り込むための面接だということです。
メインの時間帯は平日の帰宅以降
Web面接の位置付けを考えると、企業はWeb面接にあまり労力をかけたくないというのが本音です。
- あまり遅い時間にならないうちに、できれば就業時間内に済ましてしまいたい。
- 土日にわざわざ出勤するのは難しく、できれば平日に済ましてしまいたい。
上記の背景を踏まえて、実際にWeb面接を実施できるタイミングはいつになるのか?
結論として、Web面接を実施できるタイミングは平日の帰宅後の時間になります。
応募者としては自宅がベストの面接環境になり、企業としては平日にWeb面接を実施したい。
双方の希望を考慮すると、Web面接を実施できるのは平日の帰宅後となるのです。
対面面接より時間調整が大変なことも
平日の帰宅後という時間制約によって、時間調整が大変になる場合があります。
特に職場と自宅が離れている人は、ダッシュで帰宅後すぐに面接スタートという流れになってしまいがちです。
かといって、Web面接段階で有給を取るのはもったいなく感じてしまう。
有給日に複数のWeb面接を実施できれば効率は良いのですが、最終選考前の段階で有給を使うのは抵抗感があるかと思います。
Web面接だと時間に余裕を持って面接を受けられると思っていましたが、実際にはなかなか調整が大変です。
緊張感の違い
最後に、緊張感の違いがあります。
応募先の企業に出向く対面面接と比較すると、Web面接は良くも悪くも雰囲気が異なります。
自宅だとリラックスできる?緊張感がない?
基本的にWeb面接は自宅がおすすめですが、慣れ親しんだ自宅で面接を受けることがプラスになるとは限りません。
自宅だとリラックスして面接できるというメリットがありますが、適切な緊張感とのバランスを取ることが難しいです。
テレワークを経験した人であればイメージしやすいと思いますが、自宅で適度な緊張感を持って仕事をするのは難しいですよね?
慣れの部分も大きいかと思いますが、自宅だと「面接に向かうぞ!」というスイッチがなかなか切り替わらないという問題があります。
Web面接に慣れすぎると、対面面接で緊張する
Web面接を突破して選考が進むと、いよいよ対面での最終面接です。
まだまだ多くの企業が、採用の最終判断は対面形式で行いたいと考えています。
1次選考や2次選考がWeb面接だった場合、最終面接で初めて対面することになります。
この最終面接時に、Web面接に慣れすぎていると必要以上に緊張してしまいます。
私もWeb面接を経て、対面形式の最終面接を受けた際にめちゃくちゃ緊張してしまいました。
Web面接にはだいぶ慣れてきた感触があったのですが、応募先企業に赴いて直接対面をして面接を受けるのは特別な緊張感を感じるものです。
受付対応のときからガチガチに緊張してしまい、特に面接序盤は堅苦しい受け答えをしてしまいました。
面接が進むにつれて調子を取り戻しましたが、もっと心の準備を事前にしておけばよかったという後悔があります。
Web面接と対面面接では、やっぱり雰囲気や緊張感が異なります。
対面面接には独特の緊張感がありますが、いつも通り落ち着いて面接に臨みましょう。
Web面接はスタンダードになるのか?
Web面接は場所や時間に縛られず面接ができると思っていましたが、制約を考えると意外と限定されます。
それに加えてWeb面接には、緊張感のコントロールが難しいという問題もありました。
これまで見てきたようにWeb面接には注意すべきポイントがありますが、それ以上に大きなメリットが企業・応募者どちらにもあります。
企業のメリット
- 複数拠点の担当者が面接に参加できる
- 対面面接前の候補者絞り込みが容易にできる
- 面接のための環境準備(部屋、来社案内など)を省くことができる
企業としては労力を抑えられることが最大のメリットですね。
応募者のメリット
- わざわざ遠い面接場所まで行かなくて済む
- 慣れ親しんだ環境で落ち着いて面接に臨むことができる
- 上手くスケジューリングすれば効率よく複数面接を受けられる
Web面接の特徴を理解すれば、応募者としても効率よく面接をこなすことができます。
企業と応募者にとってメリットのあるWeb面接は、今後もスタンダードとして活用されることでしょう。
そのため、応募者はしっかりとWeb面接対策をすることが必要です。
ポイントを押さえることで、応募者もWeb面接のメリットを活かすことができます。
しっかりとWeb面接の準備・対策を行い、満足のいくパフォーマンスに繋げられるようにしましょう。